昨年の振り返りと足元の狀況
　昨年の當(dāng)社を取り巻く環(huán)境は、國(guó)內(nèi)経済は総じて緩やかな回復(fù)基調(diào)で推移した一方、國(guó)際情勢(shì)の変化による影響や、新興國(guó)における景気減速懸念などにより不透明感が高まった１年でありました。
　昨年10月に発表した2016年度上期の業(yè)績(jī)は、原燃料価格の低下や、各職場(chǎng)におけるコストダウンなどのプラスがあったものの、鉄スクラップサーチャージによる一時(shí)的なスプレッド幅の縮小や円高進(jìn)行の影響などにより、減益となりました。また、同日に発表した通期業(yè)績(jī)見(jiàn)通しでは、下期は販売數(shù)量が増加する見(jiàn)込みであるものの、鉄スクラップ価格の上昇や上期に計(jì)上した為替差損が通期でも影響が出るものとしたことなどから、通期連結(jié)経常利益の予想を115億円に下方修正いたしました。
　足元の需要は、海外では米國(guó)は堅(jiān)調(diào)、歐州は回復(fù)基調(diào)で、中國(guó)では鋼材消費(fèi)が上向き、鋼材市況が上伸しつつあります。國(guó)內(nèi)では自動(dòng)車(chē)や建設(shè)関連が牽引する形で回復(fù)基調(diào)にあり、また、11月以降は大幅な円安?株高となっています。しかしながら、円安メリットを打ち消す原燃料価格の上昇や、特殊鋼業(yè)界における國(guó)際競(jìng)爭(zhēng)激化などもあり、當(dāng)社を取り巻く環(huán)境は引き続き予斷を許さない狀況にあります。

取り組むべき課題
　昨年度並みの連結(jié)経常利益115億円を達(dá)成し、過(guò)去最高と並ぶ12円/年の配當(dāng)を継続するためには、下期に67億円以上の経常利益を確保しなければなりません。グループ一丸となって非価格競(jìng)爭(zhēng)力の強(qiáng)化に一層注力し、安定生産?出荷の実施やコストダウンの徹底を行う必要があります。
　また、今年は第9次中期経営計(jì)畫(huà)を締めくくり、次なる第10次中期経営計(jì)畫(huà)をスタートする年となります。第9次中期経営計(jì)畫(huà)では、資源価格の下落や中國(guó)をはじめとする新興國(guó)経済の減速など、計(jì)畫(huà)策定時(shí)から環(huán)境が大きく変化したこともあり、売上高?利益の目標(biāo)は達(dá)成困難な狀況ですが、第9次中期経営計(jì)畫(huà)で目指す企業(yè)體質(zhì)の構(gòu)築に向けた施策は著実に進(jìn)捗し、財(cái)務(wù)體質(zhì)は盤(pán)石で極めて安定的なものとなっています。また、金屬粉末の市場(chǎng)拡大と高度化するニーズへの対応に向けた第二粉末工場(chǎng)は今年夏頃には稼働開(kāi)始予定であり、素形材事業(yè)においても世界6極體制の確立に向けて著実に進(jìn)んでいます。
　來(lái)年度からはじまる第10次中期経営計(jì)畫(huà)を現(xiàn)在策定中でありますが、経営理念『信頼の経営』のもと、「高信頼性鋼の山陽(yáng)」のグローバルブランド化を図り、外部環(huán)境に左右されにくい安定的な収益の確保を目指していきます。そのためには、「人」と「技術(shù)」の成長(zhǎng)が、最も重要で欠くことのできない原動(dòng)力となります。

おわりに
　全ての基本は、安全と健康です。一人ひとりが、健全な心身を維持するという気持ちを日々新たにするとともに、危機(jī)感受性が高い安全に強(qiáng)い人になることを心に誓い、完全無(wú)災(zāi)害に向けて取り組んでいただきたい。
　また、ＣＳＲ経営は會(huì)社存続の必須條件であります。一人ひとりが法令や社會(huì)規(guī)範(fàn)を順守するだけでなく、自分自身や家族にも恥じない行動(dòng)をとることが、ＣＳＲ経営実現(xiàn)の絶対條件となります。全員が會(huì)社の代表であるとの認(rèn)識(shí)をもった適切な行動(dòng)の継続を改めてお願(yuàn)いいたします。
　當(dāng)社グループの業(yè)績(jī)向上と、皆さんならびにご家族にとっても実り多い素晴らしい一年になることを祈念し、年頭の挨拶といたします。